インターネット発展の歴史とは
インターネット技術は、1969年に米国国防高等研究計画局が研究開発したARPANETを起源としています。
インターネットの最も重要なプロトコルであるTCP/IPの原案は1974年に提案されました。
最初は研究者間の情報共有基盤として開発され、電子掲示板や電子メールのためのネットワークとして主に利用されました。
そして、徐々に利用が拡大し、世界の研究者間のネットワークへと発展し、その後民間利用が始まり爆発的に普及しました。
日本では、1995年に始めて一般大衆向けの接続サービスが始まり、その後急速な勢いで発展し、今日に至っています。
インターネットの基本となっているプロトコルはTCP/IPですが、変遷の早いICT技術において40年近くも主流となっており、非常に珍しい技術といえます。
また、インターネットとWebを混同している人が多いように思いますが、インターネットはその名のとおり通信のためのネットワークであり、インターネットを利用した多くのアプリケーションが利用されています。
Webは、メールなどと同様に、さまざまなアプリケーションの一種です。
情報通信ネットワークの歴史とは
身近な電気通信サービスである電話は1976年に米国のグラハムベルによって発明されました。
その後、手動交換機、機械式交換機、電子交換機、デジタル交換機が順発明され、それらの交換機を用いた回線交換という方式に基づいて公衆電話サービスが提供されています。
一方、1969年にアメリカ国防総省が開発したARPANETが登場します。
これはコンピュータどうしがデータ通信を行う目的で開発されたものでパケット交換という方式を用いています。
1988年には、音声とデータを1つのネットワークに収容するISDNが登場します。
これは、一本の加入者線を使って電話とコンピュータによるデータ通信を同時に利用できるものです。
この頃から日本においては、大学や研究機関を中心にインターネットが普及し始めます。
1990年代に入ると、世界中のサーバで公開されている情報をインターネット経由で閲覧できるワールドワイドウェブ、いわゆるWebが登場します。
このWebの登場によりISDN回線を用いてインターネットにダイアルアップ接続する一般利用者が急増します。
1990年代にマルチメディア通信用として高速な情報転送を可能とするATM交換方式が導入されます。
ネットワークの通信路に着目すると、従来は銅線や同軸ケーブルが利用されていましたが、近年は光ファイバーケーブルが主流です。
光ファイバーケーブルは信号の伝送損失が小さく、高速の通信が可能であるという点で銅線や同軸ケーブルよりも格段に優れています。
幹線系の通信路はもちろんのこと、日本では2001年からFTTHが推進され、各家庭においても光ファイバケーブルを用いて電話、インターネットを利用するのが一般的となっています。
2008年には、光ファイバをベースとしてさまざまなネットワークを結合するNGNのサービスが開始されました。
これまでは、例えば固定電話ネットワークと携帯電話ネットワークは独立に運用されていましたが、同一のネットワーク基盤に結合しようというものです。
NGNはIPネットワークで構成され、さまざまな機能ブロックを規定し、それらをオープンなインタフェースで接続できるようにしたものです。
したがって、誰もが新しいアプリケーションやサービスを創造することができるようになりました。
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