読点の正しい使い方やルール、平均的な使用頻度などを解説

読点の正しい使い方やルール、平均的な使用頻度などを解説

読点、いわゆる文章の(、)について解説しています。

読点の頻度はどれくらいがいいのか

よくこの文は読点が少なくて、または多すぎて読みにくい、などと素人の文を見て言う人がいますが、実際には読点の頻度に決まりなどはありません。

ただ、プロのライターの文では一文当たり50文字程度、一文当たり読点の数1.5程度というデータがあるため、それを意識すれば多すぎ、少なすぎにはならないと思われます。

この事を意識しつつ、読点の正しい使い方をしていきましょう。

息継ぎに使う

読点は文章を読む時の「息継ぎ」と考えると良いです。
一文が長くて読点がないと息継ぎがなくて読む人が苦しくなってしまいます。

その意識で、長い文には適度な読点をいれていきましょう。

長い主語の後に使う

読点は通常、文章の「主語」「主題」のあとに打つのがルールです。

また、長くなってしまった主語はそれが主語だとわかりにくくなったりしますが、読点を打つことで「ここまでが主語ですよ」とわかりやすくする事ができます。

便利ですが、多分外国語にはないので、日本語が難しいと言われる一端なのかもしれませんね。

漢字の区切りに読点を使う

例えば「この度様々な~」という文があった場合、「度」と「様々」を一つの感じとして読んでしまわないため、「この度、様々な~」と漢字の区切りに読点を使うと文章が読みやすくなります。

原因と結果の関係を明確にするため読点を使う

「雨が降ったので試合が休みになった。」
という分の場合、原因である「雨が降ったので」の後に読点をつける事で原因と結果の関係が明確になります。
「雨が降ったので、試合が休みになった。」

重文の区切りに読点を使う

文章は普通、主語+述語で構成されますが、その主語と述語が複数あるものを「重文」と言います。

そんな重文では、途中で読点をつける事で読みやすくできます。

例文↓
私は明日のために早めに寝ることにしたが、夫はまだ夜更かしをしているようだった。

かぎ括弧の前後

かぎ括弧の前後には読点をつける人とつけない人がいます。
文章的には状況が変わるため、つけるのが正しいと思われますが、かぎ括弧がつくことで読点がなくても読みやすさは変わらないため、つけなくても問題はないと思われます。

逆説の関係がある文の場合

「彼は頭はいいが運動が苦手だ」
という文の場合、「彼は」の後に読点をうたず、「彼は頭はいいが」という逆説の後に読点を打ちます。

このような文の場合、「彼は」と「頭はいいが」の両方に読点をうってしまうと読点が多すぎて読みづらくなってしまうので、より読みやすくするために逆説の後に読点を打つようにします。

句点とは

句点は読点とは違い、文の終わりにつけるいわゆる「マル」の事です。

感嘆符・疑問符の後には打たない

感嘆符は「!」疑問符は「?」のことで、これらの後には読点や句点「。」は使いません。

接続詞のあと

だからこそやらなければならないという文だと、
「だからこそ」という接続詞のあとに読点を打ちます。↓
だからこそ、やらなければならない

読点の位置によって意味の変わる文

「彼女は泣きながら、去っていく彼の事を見つめていた。」

「彼女は、泣きながら去っていく彼の事を見つめていた。」

上記のように、読点の位置によって意味の変わる文章もあるため注意が必要です。

アイキャッチ画像に学校の教室の机で国語の勉強をしている女の子のイラストを追加しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です